VimConf2024 参加記


この記事はVim Advent Calendar 2024の15日目の記事である。

VimConf2024に参加してきた。

https://vimconf.org/2024/

LTの登壇をしたので、それを踏まえての感想を記事にまとめる。

2023のtinyから2年連続2回目の参加だった。

tinyではないVimConfは始めてだったので、色々と新鮮だった。

それぞれのセッションについての感想は他の人たちが書いているので、それ以外について記載する。

感想

お昼の弁当

ここまで豪華な弁当がでるカンファレンスは初めてだった。

(2023 tinyは午後からの開催だったので昼を挟むVimConfは初めてだった。)

同時通訳

私自身、あまり英語が得意ではない(視覚情報ありで6割意味わかるかな、ぐらい)ので、同時通訳のレシーバを片耳で聞きつつセッションを聞いていた。

セッションの始めの方だと”暗い力”だったのが後半だと”闇の力”になるなど、翻訳の人の補正力というか、対応力がすごかったなと。

LTセッション

コミュニティにはかなりお世話になっているので、自分にできることはなにかを考えたとき、LTなどでの発表は1つの選択肢になるのではと考えている。

なにかしらの発表をしたいなとは開催前から思っていたが、LTの締切直前が忙しく、危うく出しそびれるところだった。

煽って発破をかけてくれた方々にはこの場でお礼を言いたい。ありがとうございました。

“Vimとそれについての私の信念”というタイトルだけはかなり前から降ってきていたので、それのテーマに合せて自分の経験などを合せての発表とした。

懇親会

Vimmerに限らず、技術が好きな人が大量にいる懇親会はやはり楽しい。

“どのキーを一番使っているか”などで盛り上がる集団、なかなかいないのではないだろうか。

Vimのhelpファイルのはなしとかskk/azikのはなしをしたりなど普段であれば明らかに少数派で話す相手がいない話題を出せるのは貴重だろう。

アンケート

アンケートはなかなか面白い結果だったなと思う。

“どのコマンドが好きか?“はそこそこ悩んだ。

(dot repeatとかgnとか単純に便利で好きだが、安直すぎるなと思ったりして悩んだ。:smileを出せたのは我ながら良かったなと思う。(組み込み、かつ便利ではないが面白い))

反省点

LTでドラを鳴らされた

やはりこれは記載せざるを得ない。

この記事のタイトルを”なぜ私はドラを鳴らされたのか”にしようとしていたが、あとから後悔しそうなのでやめた。

もともと練習時点では5分20秒ぐらいだったので、本番で緊張して早口になれば4分40秒ぐらいになるだろうと思っていたのだが、オーバーしてしまう結果となった。

ドラを鳴らされた事実はもうどうしようもないので、今後半年ぐらいは自己紹介などのネタとして昇華していこうかと思っている。

原因は色々あるとは思うが、なんとかできただろうなと思うものを列挙する。

自前のタイマー開始に手間取った

スライドはmarpで作っていたので、手元のPCでspeaker noteとタイマーを表示させていたのだが、これの開始に手間取ってしまった。

タイマーをクリックするだけなのにどうして手間取ってしまったのか。本番というものは怖い。

会場のネットワークを甘くみていた

marpをローカルサーバで立てていたため、ローカルに保存していない一部の画像が表示されるまでに時間がかかってしまう問題があった。

どうせ動きのないスライドだったので始めからPDFにする、あるいは全ての画像リソースをローカルに置いておくべきだった。

余裕があれば時間調整として入れようと思っていたものを全ていれてしまった

発表で”余談ですが”とした部分、時間調整用として用意していたものだったが、当日その場で判断できる余裕がなく、全て喋ってしまった。

これを2つぐらいけずれば間に合ったかもしれない。

TL;DRを用意していなかった

LTなんだから最初に言いたいことは先に言っておくのは鉄板なのだが、スライドの推敲段階で抜けてしまっていた。

これのせいでちょうどオチを付ける部分でドラがなってしまった。

そもそも練習時点で5分に収まってない

これはコンテンツ調整でなんとかなる部分もあるとは思っていたが、甘かった。

とはいえ、“自分しか話せないことはなにか”を考えると経歴と思考の変化については喋らざるを得ないところがあったので、これを削ることはできなかった。

これを削ってしまうとスピーカーを自分ではない誰かがやっても成立してしまうので、自分がやる意味がなくなってしまう。

本当は以下も入れたかったが、時間の都合上いれられなかった。

  • “なぜ信念は人それぞれなんだろう”という深掘り
  • 実際に.vimrcをどうやって自身の信念に近づけるか
  • どうやってメンテナンスしていくか

こうやって見ると資料を練る時間が足りてなかったのではという思いもある。(十分時間はかけたつもりではある)

最後に

色々書いたが、VimConfでLT登壇できたことは良かったと思うし、今後糧として別のことにチャレンジもしたいと考えている。

一般社団法人VimConf準備委員会の皆さん、スタッフの皆さん、スポンサーの皆さん、スピーカーの皆さん、参加者の皆さん、VimConfを構成していたあの場の全ての人に感謝。

ありがとうございました。

Appendix

LTの応募に使った資料を供養する。

### この発表で届けられる価値

- 聞いた人が自身のvimに抱いている信念と発表を比較し、振り替えることができる
- 時間的制約のなかでどうやってvimrcのメンテナンスをするかの一知見を知ることができる

### ターゲット

- vimを使い初めてからあまり時間が時間が経っておらず、vimrcへの信念が決まりきっていない人
    - 必然的に初心者~中級者の間が対象になる想定
- 時間がなくてvimrcのメンテナンスが大変になってきた人

### アウトライン

- 自身のvim生について
    - githubのcommitをみると4年強
    - 当時学生だったため色々な試行錯誤ができていた
- vimに求めるものは人によって異なる
    - すべてvimで完結させる
    - 他のツールと協調させる
    - etc
- 自分の好みは自分が一番知っているはず
    - であれば自分でプラグインを書くのが一番よい
- プラグインの自作について
    - vimrcを1行切り出せばプラグインになる
- ライフステージの変化
    - 無限の時間はなくなった
        - 限られた時間で情報を得るには他人のvimrcを読むのがよい
- 変わった信念、変わらなかった信念について
    - お金を稼ぐための道具としてvimを使うようになった
        - 自分の思考と一致している動きができるツールにしたい

### 登壇者について

- vim歴は4年強
- 過去のvimについての発表
    - https://gorillavim.connpass.com/event/291926/presentation/
        - https://www.docswell.com/s/Omochice/KLL3EQ-2023-08-27-023002
- Vim script, Lua, Denopsでプラグインを書くことができる
    - パフォーマンスまで考慮してチューニング、までは厳しい

### 懸念点

- 内容が抽象的すぎるかも
- VimConfのターゲット層とLTの想定ターゲットが一致していないかも