denops-popupをカーソル下に出そうとして詰まった
最近は denops.vim
を使ったプラグインを作っている。
popup/floating(vim と neovim で呼び方が違う)を使おうとすると色々差異があって面倒なので、hrsh7th/denops-popupを使うのが楽だと思う。
しかし、このモジュールの open
では特定のバッファの中身を表示するだけなので、新規になにかを表示させたいときには少し手間がいる。
なので、うまいこと調整してくれるサンプルを作っていた。
Omochice/dps-popup-test(これ名前 sample とかのほうが良かったかな? )
このコミット段階だとウィンドウを複数開いたときうまくいかない。
具体的には、line(".")
などがウィンドウの相対での数値になる。
しかし、popup/floating での位置はウィンドウの相対位置ではなく、スクリーンの相対位置なのでカーソル直下に出そうとしてるのにうまくいかない。
これに対処するため、prabirshrestha/vim-lspの LspHover
の実装を追っていた。
内部では screencol/row
を使っていて、スクリーンの相対位置の座標を取得していた。
これを denops 側でもやろうとしていたが、一部詰まったので記録する。
echo/echomsg/console.logをすると位置がずれる
実際どんな値が入っているのか調べるため、vim-lsp を clone して echomsg を埋め込んだところ、次のようになった。
LspHover
の結果がカーソル下に出てほしいが、echomsg
を噛ませた結果、右上にずれている。
おそらく echo/echomsg が発生すると screencol/row の値が書き換わるのか位置が変わるのではないかと思っている(要検証)
:<C-u>DpsTest<CR>
すると(1, 1)に表示される
これは screencol/row の仕様でコマンドラインから呼ぶとコマンドラインでの位置が返ってくるので(1, 1)になる。
でも :LspHover<CR>
で(1, 1)にならないのはこれが非同期で実行されているかららしい。(よくわかってない)
denops 側でこれを回避するには次のように書くとよい。
await execute(
denops,
`
command! DpsTest call denops#request('${denops.name}', 'dpsTest', [])
nnoremap <Plug>(DpsTest) <Cmd>DpsTest<CR>
`,
);
<Cmd>
を使うことでコマンドラインを回避している。
:<C-u> ~~~
の変わりに <Cmd>
を使うが、これは比較的新しい機能らしく、昔の vim では動かない。
しかし、denopsが動くvimのバージョン > <Cmd>が使えるバージョンなので denops で使うのは問題なさそう。